台北駐日経済文化代表処(台湾の駐日大使館に当たる)で
行われていた、李登輝元総統の弔問記帳には、
この猛暑の中、4100人が訪れたそうです。
海外の元政治指導者が亡くなって、これほどの人が
弔意を示すということは、おそらくこの先ないでしょう。
蔡英文総統は李登輝氏について、
「権威主義の反動と民主主義の理想のはざまで、
台湾で静かなる革命を起こし、
台湾を台湾人の台湾にしてくれた」
と称えています。
李登輝氏が起こした「静かなる革命」とは
どういうものだったのかは
『台湾論』にも描かれていますし、
『李登輝学校の教え』では、
李氏自らの言葉で語られています。
しかし「台湾を台湾人の台湾にしてくれた」
とは実に重みのある言葉であり、
まさにこれこそが偉業であったと
つくづく思います。
翻って見て、いったいいつになったら
日本は、日本人の日本になるのでしょう?
李登輝氏は、ずっとそれをもどかしく
思っていたはずです。
いま一度『台湾論』と『李登輝学校の教え』を読んで、
日本を日本人の日本にするということまで
考えてみてはいかがでしょう?
『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論』(小学館文庫)
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『李登輝学校の教え』(小学館文庫)